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ナスの皮にはナスニンが含まれます


ナスの成分の90%は水分で、100グラム当たりのエネルギーは22kcalと低カロリーの野菜です。
ダイエット食に利用できます。
他の野菜に比べビタミン、ミネラルの栄養素は少ないですが、ナスの皮にはポリフェノールの一種・ナスニンが含まれています。

果肉には抗酸化力が強いクロロゲン酸が含まれ、生活習慣病の予防やダイエット効果が期待されます。
カリウムが多く、体の熱を逃がしてくれますので、夏バテ解消効果があります。
インド原産の夏野菜で強い日光が当たったほうが発色がよくなります。

奈良時代にはすでに栽培されていたようで、地域により、長ナス、大長ナス、丸ナス、卵形ナス、小丸ナス、米ナスなど品種が様々です。

どの品種も味にクセがなく、他の食材の旨みを吸収しやすく味がしみ込みやすいのが特徴です。






データ

英名

Eggplant

和名・別名

茄子、なすび

エネルギー(100g中)

22kcal

糖質(100g中)

2.9g



食品成分表(100gあたり)

たんぱく質

1.1g

脂質

0.1g

炭水化物

5.1g

カルシウム

18r

0.3r

ビタミンA(β‐カロテン当量)

100μg

ビタミンB1

0.05r

ビタミンB2

0.52r

ビタミンC

4r

保存方法

ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室。低温に弱いので長期間冷やしすぎると固くなります。

アクが強い時期は

最近のナスは品種改良によりアクが少なくなっています。しかし、時期によりアクが強くなります。
6月頃のナスは苦味もアクも少ないのですが、8月〜9月のナスはアクが感じられます。
水なすはアクが少ないので生食も可能です。

ナスニンは血管のトラブルを予防

青紫色の色素成分のナスニンはポリフェノールの一種アントシアニンでナスの皮に含まれます。
ナスニンはコレステロール値を低下させることがわかっています。
そのため、高血圧や脂質異常症、血管のトラブル予防に効果が期待されます。

ナスのアクは・・・

ナスのアクはポリフェノールの一種、クロロゲン酸で、えぐみを感じます。抗酸化作用があり、美肌効果、老化防止効果があるので、水に浸す時間は短くしたほうがいいでしょう。

ナスに含まれるコリンとは

ナスに含まれるコリンという水溶性ビタミン様物質には、血圧やコレステロールを下げ動脈硬化を防ぐ働きがあります。
その他に、胃液を分泌して消化を助ける働きがあるので、夏バテのときなど食欲を回復させてくれる効果もあります。

鮮やかな紫色を保つ調理法

皮のアントシアニンは水溶性なので長時間調理すると色が抜けてしまいます。
発色をよくするためには、短時間で加熱するか、油で皮をコーティングすることです。
皮に筋目を入れ、油を塗る。皮目から焼くことで色が抜けにくくなります。

ぬか漬けのナスは美味しい理由

発酵したぬか床には、ビタミンB群、カルシウム、鉄、乳酸菌、酵母が持つ酵素、食物繊維、ナトリウムなどが含まれています。
そこに野菜を漬けると、塩の浸透力で野菜の水分が抜け、そこへぬか床の栄養分が染み込みます。
ナスの場合、果肉がスポンジ状になっているためより栄養素が吸収されるために美味しくなっているのです。
ただ、塩分も多いので高血圧の方などは注意が必要です。

へたには解毒作用

へたの部分はアクを多く含んでいます。
黒くなるまでよく焼いたものを粉末にします。
腹痛や食あたりに内服し、歯槽膿漏の予防には歯ぐきにこすりつけて使用します。
煮出し汁でうがいをすると口内の炎症に効果があるとされています。

主なナスの品種

ゼブラナス…皮の模様がシマウマの様。イタリアで人気。
米ナス…大型で丸みのある西洋ナスです。アメリカ産のブラックビューティーの品種を改良したもの。輪切りにして加熱調理が向いています。
白ナス…ナスニンを持たない品種。加熱すると果肉がトロトロになります。
青ナス…「緑ナス」「白ナス」「翡翠ナス」とも呼ばれています。皮が固く、加熱料理向きです。煮込むと崩れやすいようです。
長ナス…20p前後の細長いナス。肉質が柔らかく、煮物、焼きナス向きです。大坂の「大坂長ナス」宮崎の「佐土原長ナス」秋田の「加辺長ナス」岩手の「南部長ナス」などがあります。

ナスとの食べ合わせ

抗酸化力アップ…ナスのナスニンとパプリカのβカロテン
高血圧予防…ナスのカルシウムととうがんのカリウム

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